はじめに
最新版のVirtualBox 7.0.8とCentOS 7の組み合わせがうまくインストールできない問題が発生しました。
VirtualBoxのバージョンを変更してインストールを試み、問題が解決できたため、本記事では、その動作確認に至る具体的な手順を記載します。
動作環境
OS | Microsoft Windows11 Pro 22H2 64bit版 |
CPU | Intel Core i7-12700 2.10 GHz (12世代) |
メモリ | 64GB |
現象
最新版の「VirtualBox-7.0.8-156879-Win.exe」と「CentOS-7-x86_64-DVD-2207-02.iso」を組み合わせて環境構築を試みましたが、動作が不安定で、ブリッジアダプターが機能しない問題にも直面しました。
そこで、VirtualBoxのバージョンを「VirtualBox-6.1.40-154048-Win.exe」に下げてみたところ、動作が安定しました。
本記事では、このバージョンのVirtualBoxを使ってCentOS 7をインストールし、外部からSSH接続を行うまでの手順を説明します。
VirtualBoxのダウンロードとインストール
ダウンロード
下記URLから「VirtualBox 6.1.40」をダウンロードしてください。
https://www.virtualbox.org/wiki/Download_Old_Builds_6_1
インストール
ダウンロードした「VirtualBox-6.1.40-154048-Win.exe」を起動してください。
「Next」をクリックしてください。
「Next」をクリックしてください。
「Next」をクリックしてください。
「Yes」をクリックしてください。
「Install」をクリックしてください。
インストールが始まりますので、少し待ちましょう。
インストールが完了したら「Finish」をクリックしてください。
VirtualBoxが起動し、新しいバージョンについての表示がされますが、「OK」をクリックしてください。
※「OK」をクリックしても、勝手に新しいバージョンにアップデートされる事は無いです。
VirutalBoxのインストールが完了しました。
CentOS 7のダウンロードとインストール
ダウンロード
下記サイトから「CentOS-7-x86_64-DVD-2207-02.iso」をダウンロードしてください。
https://ftp.riken.jp/Linux/centos/7/isos/x86_64/
インストールの準備
VirtualBoxの画面に戻ります。
「新規」をクリックしてください。
名前は任意ですが、今回は「CentOS7」とします。
入力できたら「次へ」をクリックしてください。
メモリサイズも任意ですが、今回はそのまま「1024MB」で「次へ」をクリックしてください。
「仮想ハードディスクを作成する」のまま「作成」をクリックしてください。
「VDI(VirtualBox Disk Image)」のまま「次へ」をクリックしてください。
「可変サイズ」のまま「次へ」をクリックしてください。
仮想ハードディスクのサイズも任意ですが、今回はそのまま「8GB」で「作成」をクリックしてください。
「設定」をクリックしてください。
「ストレージ」をクリックしてください。
ストレージデバイスにコントローラー: IDEの「空」をクリックしてください。
「属性」にあるディスクアイコンをクリックしてください。
表示されたメニューから「ディスクファイルを選択」をクリックしてください。
先程ダウンロードした「CentOS-7-x86_64-DVD-2207-02.iso」を選択し、「開く」をクリックしてください。
「空」から「CentOS-7-x86_64-DVD-2207-02.iso」に変更されます。
次に「ネットワーク」をクリックしてください。
「割り当て」を「NAT」から「ブリッジアダプター」に変更してください。
インストール
「起動」をクリックしてください。
CentOS7のインストーラーが起動します。
キーボードの↑矢印キーを押して、「Install CentOS 7」を選択し、Enterキーを押してください。
インストール準備が始まりますので、少し待ちましょう。
インストール画面が表示されたら「日本語」を選択し、「続行」をクリックしてください。。
その際、このような画面が表示されたら、「次回からこのメッセージを表示しない」にチェックをして、「キャプチャー」をクリックしてください。
インストールの概要画面では、下にスクロールして、「インストール先」をクリックしてください。
特に何も変更せず「完了」をクリックしてください。
次に「ネットワークとホスト名」をクリックしてください。
「Ethernet」欄の「オフ」をクリックして「オン」に変更してください。
「オン」にできたら「完了」をクリックしてください。
「インストールの開始」をクリックしてください。
「ROOTパスワード」をクリックしてください。
好きなパスワードを設定してください。その後左上の「完了」ボタンをクリックしてください。
※パスワードが脆弱でも「完了」ボタンを2回押せば、そのまま設定できます。
「ユーザーの作成」をクリックしてください。
「フルネーム」を入力してください。同時にユーザー名も入力されます。
必要であれば「このユーザーを管理者にする」にチェックを入れてください。
パスワードには、好きなパスワードを設定してください。その後左上の「完了」ボタンをクリックしてください。
※パスワードが脆弱でも「完了」ボタンを2回押せば、そのまま設定できます。
「設定完了」をクリックしてください。
インストールが始まりますので、少し待ちましょう。
インストールが完了したら「完了」ボタンをクリックしてください。
再起動後、このような画面が出ても触らず待ちましょう。
CUI画面(文字だけの画面)で起動します。
CentOS 7にログイン
先程「ユーザーの作成」で設定したユーザー名(jet-blog)、パスワード(自分で決めたパスワード)でログインします。
ユーザー名、パスワードを入力したらEnterキーでログインします。
※「Password:」のところは、入力されていないように見えますが、入力されています。
そのままパスワードを入力してみましょう。
ログインできたら、[PC@localhost ~]$ のような画面になります。
CentOS 7のSSH設定
下記コマンドでスーパーユーザーというユーザーになります。
su -
下記コマンドでSSHサーバーを起動します。
systemctl start sshd.service
下記コマンドでSSHサーバーの起動状態を確認します。
緑色の文字で「active (running)」になっているれば成功です。
systemctl status sshd.service
後ほどTeraTermでSSH接続するために、下記コマンドでこのCentOS 7のIPアドレスを確認します。
※今回のIPは「192.168.0.137」となりました。ここは各自異なるので注意してください。
ip a
TeraTermからSSH接続
ダウンロード
下記サイトからTeraTermをダウンロードしてください。
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/utf8teraterm/
インストール
ダウンロードしたTeraTermのインストーラーファイルを実行してください。
「日本語」のまま「OK」をクリックしてください。
「同意する」にチェックを入れて、「次へ」をクリックしてください。
「次へ」をクリックしてください。
「次へ」をクリックしてください。
「日本語」であることを確認して「次へ」をクリックしてください。
「次へ」をクリックしてください。
「次へ」をクリックしてください。
「インストール」をクリックしてください。
「今すぐ Tera Term を実行する」にチェックを入れて、「完了」をクリックしてください。
Tera Termが起動します。
SSH接続
「ホスト」の欄にさきほど調べたCentOS 7のIPアドレスを入力し、「OK」をクリックしてください。
※IPアドレスは、各自異なるので注意してください。もう一度調べる方は、本記事の上記にCentOS 7のIPアドレスを調べる項目があるので、そちらを参照してください。
このような画面が表示された場合は、「続行」をクリックしてください。
CentOS 7のインストール時に作成したユーザー名とパスワードを入力してください。
その後「OK」をクリックしてください。
無事Tera TermからVirtualBox上のCentOS 7にSSH接続できました。